代表挨拶

法人代表 水川雅子
NPO法人「アフタースクールの会」は、2000年豊島区内に住む障害児の親達によって生まれました。 当時区内には、中高生になった障害児が放課後を過ごす場所がありませんでした。 働きながら一生懸命障害のある我が子を育ててきた親達は、子どもが中学生になった瞬間からいきなり仕事を辞めざるを得ない状況だったのです。 シングルの親もいる中で、それは死活問題と言っても過言ではありませんでした。
「豊島区に障害児の学童施設を作ってもらいたい」という親達の訴えに、区側の回答は「学童を作る予算は組めないけれど、場所の提供や補助はできる。あなた方の力で、そういう場を立ち上げたらどうか?」 というものでした。 そこで親達は、ひと肌脱ぐ決意を固めました。 組織のマネジメントなんてズブの素人でしたが、自分達の作ってきた人脈や知力、体力等をフル活用し、子供達のために、また自分達のために、障害のある中高生の放課後を豊かにするための会を発足するため奔走しました。
初めは任意団体として、2001年より豊島区から提供を受けた元図書貸出センターのスペースを使ってスタート。 今までお世話になった先生等に声を掛けて指導員になって頂き、毎日2、3人の子供達が利用するという状態でした。 このようにスタートした会でしたが、時代の流れを受けて2010年には特定非営利活動法人として法人化。 さらに2012年6月からは児童福祉法に基づく放課後等デイサービスとしてスタートし、小学生から高校生までを受け入れるようになりました。
私は立ち上げ当初からの親のひとりで、ずっと会と共に走って参りました。 個性豊かな子供達、そして親達の頑張る姿に励まされながら、また会を支えてくれた指導員及び職員の皆さま、ボランティアの方々の崇高な精神に癒されながら、歩んで来れたことを心から感謝致しております。 これからも、障害のある子供達が豊かな時間を過ごすことが出来るよう、力を尽くしていく所存です。
アフタースクールの会のあゆみ
2000年
豊島区内の障害児を育てる母親たちで「アフタースクール 障害を持つ中高生の放課後を豊かにする会」を発足。
2001年
4200筆の署名を集めて豊島区議会に提出した請願が採択され、12月より区の補助事業として障害のある中高生のための放課後クラブを開始。
2010年
特定非営利活動法人格取得。
2011年
4月より小学生の受け入れも開始。
2012年
豊島区で放課後等デイサービス「アフタースクールの会」を開始。同年、卒業生交流事業「もりもり倶楽部」開始。
2015年
目黒区に放課後等デイサービス「めぐろアフタースクー ル」を開始。
2017年
豊島区の活動室が長崎6丁目に移転。